アップルがiPhone、iPad、Macのインターフェースを「新世代のユーザー向けに変革する」計画を進めていることが、新たな報道で明らかになった。
12年ぶりの大変革が迫る
ブルームバーグのマーク・ガーマン氏によると、次期ソフトウェア「iOS 19」ではiPhoneのUIが「この12年間で最大の刷新」となるという。また、iPadやMacのソフトウェアも大幅に変更され、アップルの各プラットフォーム間の一貫性が強化される狙いがある。
iOS 7以来の大規模アップデート
「12年」という期間は、2013年にリリースされた「iOS 7」以来の大刷新であることを示している。iOS 7では、それまでの3Dスタイルのアイコンをフラットデザインに変更し、スマートフォン業界全体に影響を与えた。今回の変更も、それに匹敵するインパクトを持つ可能性が高い。
変更点の概要
ガーマン氏は、以下のようなポイントが更新されると述べている。
- アイコン、メニュー、アプリ、ウィンドウ、システムボタンのスタイル更新
- 操作や制御方法の簡素化
- Vision Proのソフトウェアデザインを反映
特に、次の要素が特徴的になると予想されている。
- 円形のアプリアイコン
- 半透明のパネル
- 影の積極的な活用
ただし、これらの要素がすべてのデバイスに同じように適用されるわけではなく、デバイスごとに適切な変更が加えられる見込みだ。
OS間の一貫性向上が目的
今回の刷新の目的は、「macOS、iOS、visionOSのデザインを統一し、デバイス間の一貫性を高めること」だという。
現状では、各OSでアプリやアイコン、ウィンドウのスタイルが異なるため、デバイス間を行き来する際に違和感が生じることがある。そのため、視覚的な統一感を強化することが狙いとされている。
MacとiPadは独自性を維持
アップルはオペレーティングシステムの完全統合には踏み込まない方針を示している。他のテック企業がOSの統合を進める中、アップルは「OSを分離したままの方が、MacとiPadの優位性を保てる」と考えているようだ。
WWDC 2025で詳細発表へ
この大刷新の詳細は、6月上旬に開催されるWWDC(World Wide Developers Conference)で発表されると予想される。正式発表まであと数週間となり、今後のアップデート情報に注目が集まっている。
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